パスカル・ソリオ(アストラゼネカ現CEO )の経歴とおいたち

人物
引用元:https://www.astrazeneca.com/our-company/leadership.html#modal-generic

はじめに

新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり

各国の製薬会社がしのぎを削る中、

イギリスに本社を置く製薬会社アストラゼネカ(AstraZeneca)

の治験が一時中断されたと話題です。

 

原因は治験者の1人に

「深刻な神経症状がみられた」ためだそうです。

この治験の女性は「横断性脊髄炎」

という症状を発症したそうですが

すでに回復傾向にあり

またワクチンとは直接の関係がないと判明し

来週にも治験は再開されるとの事です。

 

この記事では、そんなアストラゼネカの

CEO(代表取締役)を務める人物、

パスカル・ソリオ氏の生い立ちや経歴について

調べた結果をシェアしたいと思います。

 

アストラゼネカについて

アストラゼネカは1999年創業の製薬会社。

本社はイギリスのケンブリッジにあります。

日本の現地法人 AstraZeneca K.K.が大阪にあります。

 

主な商品は

「抗がん剤」「糖尿病治療薬」「麻酔剤」

等があります。

 

今回の新型コロナウイルスワクチンの開発については

イギリスのオックスフォード大学と共同で研究をしており、

治験者の人数や規模などについては

英国での試験は、5歳から70歳以上の1万2000人以上を対象に5月から行われている。

米国での後期試験は、3万人の登録を目標に先週開始。

ブラジルと南アフリカでも臨床第3相(P3)試験が行われており、日本でも初期の試験が始まった。

ロシアでも試験が計画されていて、全世界で5万人の登録を目指している。

引用元:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/19238/

としています。

 

アストラゼネカはワクチン開発のために

アメリカの生物医学先端研究開発局から

10億ドル(日本円にして約1000億円)

の支援を受けています。

 

パスカル・ソリオのおいたち

パスカル・ソリオ氏は1959年5月23日生まれ。

フランスの片田舎出身の現在61歳。

 

父親はパスカル・ソリオ氏が20歳の時に

心臓発作で亡くなってしまいます。

兄弟は下に弟が3人おり、

現在は3人とも医師をしています。

 

大学で獣医学を学び獣医師として働きますが

父のいない家庭の大黒柱として

もっと上を目指したいと思ったパスカル氏は

獣医師を辞めて首都パリへ行き

経営大学院でMBAを取得します。

 

その後、1986年にフランスの大手製薬会社

ルーセル・ウラア社に入社後、

オーストリアで営業の仕事に携わります

 

1996年にオーストリアの製薬会社

ヘキスト・マリオン・ルセル社

統括部長に就任。

ヘキストマリオン・ルセル社はルーセル・ウラア社など4つの製薬会社による合弁会社。

 

1997年にはヘキスト・マリオン・ルセル社の

アジア地域担当副社長として東京に勤務。

 

2000年にアメリカのアヴェンティス社

副社長に就任後、

2006年には現在世界第3位の

大手製薬会社ロシュ

戦略的マーケティング部の部長を担い、

トントン拍子に会社の規模とポジションを上げ

遂に2012年アストラゼネカ社CEOに就任

現在に至ります。

 

営業マンから社長に上り詰めるという

まるで漫画『島耕作』のよう!!

理想的とも言える

立身出世を成し遂げています。

 

パスカル・ソリオの人物像

パスカル・ソリオ氏の母は

パスカル氏に医師になって欲しかったのですが

パスカル・ソリオ氏は子供の頃から馬が好きだったため

獣医師になる道を選んだそうです。

 

父親の急死がなければ

彼は今も獣医師として

働いていたことでしょう。

 

長男として一家を支えなければいけない重責から

獣医師から製薬会社の営業マンになった

パスカル・ソリオ氏。

 

苦労人だったパスカル氏は

インタビューで経営大学院に入学した際の気持ちを

次のように答えています。

私は全く無知の事柄に対して学ぶこととなりました。

理系畑にいたの男が突然、貸借対照表を読み解く事になったのです。

「なんだこりゃ?!」と思いましたよ。

引用元:https://www.ft.com/content/39020eb0-b627-11e5-b147-e5e5bba42e51

 

キャリアアップをしていく中で

イギリス、アメリカ、オーストリアと

言葉も商習慣も違う様々な国の製薬会社で

働いてきたパスカル・ソリオ氏は

行く先々で問題を解決し

企業の経営を安定化させてきました。

 

アストラゼネカ就任後には

2ヶ月で200回以上の座談会を社員達と行い

社員の声を「聴く」ことに専念したそう。

 

こうしたエピソードからは

パスカル氏の実直で誠実な人となり

伺えますね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

新型コロナウイルスワクチンの開発は

まだまだ時間がかかる案件ではありますが、

是非パスカル・ソリオCEO率いるアストラゼネカが

素晴らしいワクチンを開発してくれることを期待します!

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