はじめに
2020年12月12日、
インドのベンガルール近郊のナラサプラにある
台湾系の機器受託生産大手、
Wistron(ウィストロン)の傘下にある
iPhone製造工場で
大規模な暴動が発生しました。
↓動画はこちら(英語字幕)
工場内での設備の破壊や
車に火をつける等
過激な暴動の様子が見てとれます。
暴動の原因は何だったのか?
暴動の背景には
「給料の未払い」
と
「長時間労働」
があったとの事です。
まず1つ目の「給料の未払い」については
3か月分の給料が従業員に支払われておらず、
大学卒業のエンジニアで月額21000ルピー(約3万円)
が支払われる予定だったが、支払われたのは16000ルピー
(約2.4万円)だけで、その後3か月間は12000ルピー
(約1.8万円)しか支払われていない
(引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20201214-00212427/)
という状況だったようです。
そして2つ目の「長時間労働」について、
この工場では現在
Apple社の iPhone SE, iPhone 7, iPhone 8
などの商品を製造しており、
現在約2000人の従業員がいます。
台湾のニュース紙「TAIPEI (Taiwan News)」によると
アメリカと中国の貿易摩擦の影響で
Apple社はiPhoneの製造拠点(サプライヤー)を
中国以外の地域に求めている事から
台湾系企業であるWistronの受注が
非常に増えているそうです。
受注増に対し工場の稼働時間が伸び、
加えて賃金の未払いが発生した事で
従業員の不満が爆発したことが
今回の暴動に繋がった可能性が高いと
言われています。
まとめ
iPhone manufacturing unit vandalized near Bengaluru. Employees went on a rampage at Wistron Corporation’s factory in Narsapura. They allege their salaries haven’t been paid properly. pic.twitter.com/K2VQr5xU6I
— Harish Upadhya (@harishupadhya) December 12, 2020
現時点で、132名が今回の暴動に関与したとして
当局により逮捕されたとのこと。
Wistron社は捜査に全面的に協力するとしています。