はじめに
中学、高校と英語を勉強してきた私たちですが、日本人の多くが英語に苦手意識を持っています。
進学や仕事などで英語を勉強する必要がある方も多い一方で、英語学習に対する苦手意識から、嫌々勉強を続けていたり、頑張っているのに中々成果が出ずに、いつも中途半端にやめてしまう、なんて方もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな「英語の勉強に挫折してしまう人」に知っておいて欲しい、英語学習に挫折してしまう人の特徴と、挫折しないようにするためのコツを紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さいね!
英語勉強に挫折する理由
まず、英語の勉強に挫折してしまう人には、以下のような特徴が挙げられます。
- がんばりすぎ(過剰なノルマを課している)
- 目標が高すぎる
- 自分に合った学習法や教材が分かっていない
- 目的地が定まっていない
それぞれの特徴を順番に見て行きましょう。
英語挫折の理由①:がんばりすぎ(過剰なノルマを課している)
英語の勉強に挫折してしまう人の特徴の1つとして、過剰なノルマを自身に課してしまい、頑張りすぎてしまうという事が挙げられます。
過剰なノルマとは、例えば現在、学校や仕事が忙しいのに「毎日3時間英語の勉強をする」という目標を掲げてそれを実施しようとしてしまうことや、「○月までに単語帳1冊分を完璧に覚える」などを目標としてしまう事です。
英語の勉強を始める際に目標を設定することはとても大事ですが、その目標が実際の自分の状況から考えると難しすぎたりすると、続けることが辛くなってしまい、英語勉強を挫折してしまう原因になります。
こんな時は例えば「毎日やる」という目標を「毎日最低30分、1週間で○ページまで終える」というような目標に変え、忙しい日と比較的余裕のある日で帳尻を合わせられるようにし、無理なく目標を達成できるように工夫することをお勧めします。
また、目標通りに進まなくても、「今の自分に目標が合っていないだけかもしれない」と考えて自分をむやみに責めることをせず、勉強する教材ややり方を変えてみたり、目標を下げてみたりと、無理なく続けられるようにするにはどうしたら良いかを考えて柔軟に対応していく方が、結果的に英語の学習を続けてゴールに着実に進むことができることになります。
英語挫折の理由②:目標が高すぎる
例えば、今のTOEICスコアが600点の方が「1年以内にTOEICスコア満点を目指す」という目標を掲げた場合、その方の状況やレベルによってはこの高い目標が苦痛になり、英語の勉強が続かなくなってしまうかもしれません。
自身の英語の基礎力がどの程度あるのか、どうしてその目標値にしたのか、目標を達成できないとどう困ってしまうのか、などの具体的な理解がないままむやみに高い目標を掲げてしまうと、目標を達成できないどころか、まったく英語の勉強が進まないまま「英語が嫌い」になってしまう可能性が高まります。
現在のTOEICスコアが600点で、英語を勉強してスコアを上げたいと考えているのであれば、なぜスコアを上げたいのか、自分ならどの程度の期間でどのくらいのスコアアップが現実的かを考えておきましょう。
例えば「1年後に海外出向(もしくは留学)が決まったので英語力をアップさせたい」という事が英語勉強の理由であるのならば、「1年後に仕事やプライベートで問題なく英語を使えるレベルになりたい」というのが英語勉強の本当の理由なはずです。
その場合、仕事やプライベートで英語を使うにはせいぜいTOEICスコアならば800点程度あれば十分です。あとは自身の専門分野や趣味、興味関心の高いことについて話せるようにするために、YouTubeを見たり英会話教室に通うなどして、TOEICの勉強とは別に自分の語りたい分野の英単語やフレーズを覚えていった方が良いでしょう。
自分の知っていることや興味のあることなら、楽しく勉強することができるので英語学習も苦になりません。
このように、目標を立てる時には無理のない必要最低限のレベルにすることと、楽しく続けられる目標設定が重要です。
英語挫折の理由③:「自分に合った学習法や教材が分かっていない
最近では、英語の勉強をしようと考えた際に、学習法や教材が非常に種類豊富で、それがかえって「いったいどれを使って勉強したら良いか分からない…!」という事態をまねき、混乱してしまっている人も多いのではないでしょうか。
スピードラーニング等の「聞き流し教材」、YouTube動画を使った「シャドーイング」、オンラインやリアルの「英会話スクールに通う」、ZoomやSkypeを使った「英会話レッスン受講」、アプリを使った「英単語暗記」など、方法もコンテンツも多種多様で、どの勉強法や教材が自分に合っているのか分からず、結局英語の勉強が続かずに辞めてしまったという人も中にはいると思います。
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自分に合った勉強法や教材を使わないで英語を勉強すると、当然のことながらやる気が起きず、英語力も伸びないので「やっても意味がない」と感じてしまい、英語の勉強は続きません。
自分に合った勉強法や教材を見つける方法としては、まず自身が「視覚(文字や映像)優位」か「聴覚(音や会話)優位」のどちらの特性が強いのかを理解する必要があります。
「視覚優位」の方は、何かを勉強するときにテキストがあった方が覚えられるタイプです。こういった方は、本や動画を使った英語の勉強がおすすめです。
英単語やフレーズが覚えられる本を使って勉強したり、ドラマや映画、YouTubeやNETFLIX、TED Talkなどの文字と映像が同時に見て学べるコンテンツを教材として使う事が向いています。
「聴覚優位」の方は、何かを勉強するときに人から聞いた方が覚えられるタイプです。こういった方は、ラーニングCDや英会話など、耳や双方向のコミュニケーションを用いた英語の勉強がおすすめです。
ラーニングCD(リスニングを目的とした英語学習用の音声が入ったCD)や聞くだけ英会話などの聞き流しで使えるものや、ポッドキャストやラジオを聞いたり、英会話スクールやオンラインでネイティブと話ができる英会話レッスン
などコミュニケーションを通じて英語を学べる方が性に合っていると感じると思います。
「視覚優位」の方が英会話レッスンなどを受講するとなんだかしっくりこない気がするでしょうし、「聴覚優位」の方が本で勉強しようとしても集中できなくて覚えられず楽しいと感じにくいと思います。
まずは自分がどちらのタイプなのかをきちんと理解して、自身の特性に合った方法で「しっくりくる方法」を見つけて欲しいと思います。
英語挫折の理由④:目的地が定まっていない
そして最後に、「英語ができるようになりたい」「英語を勉強したいと思っている」という人に話を聞くと、そのうち半分以上の人は、特に明確な目的などがなく「なんとなく英語ができるとかっこいいから」というフワッとしたイメージで英語に興味のある方が多く、具体的な目的地がないという方も多いなと感じます。
英語を勉強してどうなりたいのか、の具体的なイメージがないと、
- 英語学習の目標やスケジュールが立てられない
- 英語が「できなかった」時のデメリットがない(=本気になれない)
- 無理な目標を設定してしまって続かない
- どこから勉強したら良いのか分からない(=教材やコンテンツが決まらない)
という課題に直面してしまい、英語の勉強が続かない、またはそもそも英語の勉強を始めることさえできない、という状況に陥ってしまいます。
「英語ができる」とひと言に言っても、その中身は様々で、
- 英会話ができる(聞き取りが出来て話したいことをしゃべれる)
- 語彙力が豊富で読み書きが完璧(英語で書かれた本を読んだり英語で文書が書ける)
- 映画やドラマを字幕なしで見れる
- 英語の歌をかっこよく歌える(発音がキレイ)
などがあり、それぞれに必要なスキルも勉強方法も異なります。
まずは具体的に「英語をどうして学びたいのか」「英語ができるようになったら何をしてみたいのか」をイメージできるよう考えてみて下さい。
その時に、完璧主義にならないように注意することが大切です。
あれもこれもを目標にしてしまうことで目的地がぼやけてしまわないように、いくつか「こうなったら良いな」というイメージがわいたタイミングでそれを紙に書き出してみて、優先順位を付けてください。
そして、優先順位の高いものから手を付けていくようにしましょう。
外国人の友達と英語で流暢な会話をすることが目的なら、TOEICの勉強はいったん後回しにして、英会話のスキルアップを最優先に。仕事で主に英文のメールでのやりとりが中心となるのであれば、英会話の勉強はいったん置いておいて、TOEICの勉強や語彙力のアップに注力しましょう。
英語を挫折しないために「英語は嫌いにならないことが一番大事!」
以上、4つのポイントが「英語の勉強に挫折する人の特徴」でした。
1つでも当てはまるなと感じた方は、自分の勉強方法についてこの機に見直しをしてみて、無理なく続けられる、自分に合った英語の勉強法にシフトチェンジしていただければと思います。
そして最後に、英語の勉強について最も大切なことについてお伝えしたいと思います。
それは、何事についてもそうですが、こと英語学習については
「大好きじゃなくても良いので、英語を嫌いにならないこと」を第一に考えてほしいと思います。
この記事では英語学習に挫折してしまう方の特徴について書いてきましたが、やる気があったはずなのに途中で英語の勉強を断念してしまった経験から

自分には英語の才能がない。努力を継続することができなかった・・・
というネガティブな印象を持ってしまい、英語に対してアレルギーを感じてしまう方がいます。
私はかれこれ20年近く英語の勉強をしており、TOEICスコアも今は940点をマークして英語もかなり流暢に話すことができますが、それでも「英語の勉強したくないな」と思うことはしょっちゅうでした。
それでも続けてこられたのは、英語を嫌いにならないように細心の注意を払っていたからです。
やりたくない時は無理をしないで休むこと。
そのうちに「ちょっとまた英語の勉強してみようかな」と思ったら、少しだけやる。
人の気分にはムラがあるもの。やりたくない時は、しない!
そのくらいの気持ちでいるくらいがちょうど良いのです。
まとめ
英語の勉強は「継続」がなにより大事。
一度は英語の勉強に挫折してしまった方でも、飽きてしまった方でも、大丈夫。
また始めれば良いだけです!
ご自身にあった勉強法と教材を見つけて、無理なく楽しく英語の勉強を進めてください。

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英語独学フロレンス
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