【経験談】留学して英語がガチで出来るようになった人が必ずやっていること

英語

はじめに

 

突然ですが、私は20歳の時にワーキングホリデーで1年だけカナダに住んでいたことがあります。

 

普通に語学留学でも良かったのですが、あえてワーホリにしたのは、せっかく限られた時間を海外で過ごすのであれば、英語のスキルを最も上げられる方法を取りたいと思い、海外で仕事をしながらガッツリと現地の生活に浸ることができるワーキングホリデーの方が良いのでは?と思ったのが理由です。

 

 

渡航後3か月間は現地の語学学校に通い、4ヶ月目に履歴書をもっていくつかカフェを巡り、面接を経て縁のあった駅のテナントとして入っていた小さなカフェでアルバイトとして働かせてもらっていました。

3月に帰国するギリギリまで、8ヶ月間カフェで就労したことになります。

 

私と同じ時期に日本から留学やワーホリに来ていた人たちの中には、劇的に英会話力が伸びた人がいた一方で、帰国間近になっても発音が日本語英語のままであまり英語が伸びなかった人もいました。

 

同じ期間、同じ国にいたのに、この違いは何なんだろう・・・?

カナダで生活をしながら、同じ場所で同じように過ごしている日本人の友人知人たちの中で、徐々に英語力に「差」が生まれてきていることに気付き、私は不思議に思っていました。

 

出身大学や日本での職業など聞くと、頭の良し悪しで差が生まれているとは考えられませんでした。

「この人はあまり英語が伸びないな」と思っていた方の中には、なんと種子島でロケットを作っているという天才もいたからです。

 

一体何がこの違いを生んでいるんだろうかと考えた結果、英語が喋れるようになった人にはある共通点があったことに気付きました。

 

 

留学しただけでは英語はしゃべれない

 

最近よく聞くようになったと思うのですが、「留学しただけでは英語はしゃべれるようにならない」という事は、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか?

 

私がカナダに行っていた15年前は、まだ「留学さえしたら英語が話せるようになる!」と信じている人が大半でした。

 

当時は数週間から数か月の海外留学に行ったと聞いただけで、「え!留学してたの!じゃあ、英語めちゃくちゃできるんですね!かっこいいなー!」と尊敬されることも多かったです。

 

実際には海外で生活しただけで自動的に英語が上達するという事はなく、どのように現地で過ごしたか、という「中身」の方が重要で、それに気付いた人の中には、留学経験が一切なくとも、日本にいながら英語がペラペラになれる方法というのを見つけて、ブログやYouTubeなどでそのノウハウを発信している方もいらっしゃいます。

 

私自身は1年だけですがカナダにいて、自分で言うのもなんですが、かなり英語がペラペラになって帰国した類の人間ですので、そういった情報を見ながら「あ~、確かにそれは当たってるな」「当時は意識していなかったけど、確かに英語伸びた友達はみんなコレやってたな」と思い当たることがありましたので、シェアさせて頂きたいと思います。

 

英語が話せるようになった人が必ずやっていること

 

留学やワーホリなどで海外で生活をしていた人の中で、英語が話せるようになった人の特徴として絶対的に効果があったと思うのは、「日本語断ち」をしていたという事です。

 

日本人というのは世界中に結構いるもので、大きな都市などではすぐに日本人が見つかります。

 

中には「日本人コミュニティー」と呼べるようなかなりしっかりとしたグループもあり、慣れない異国生活の中に現れたオアシスのように感じてつい足を踏み入れたくなってしまいます。

 

 

ですが、英語力が飛躍的に上がった人たちは、偶然であっても意図的であっても、日本人とはつるまないという生活スタイルを選んでいました。

 

当たり前ですが、日本人とつるまない事で現地のコミュニティーや他の国からの留学生と付き合うようになるので、必然的に英語を話すことになります。英語が話せないと寂しく辛い思いをすることになるため、本気で英語ができるようになりたい、なれなければ生きていけないという状況が生まれます。

 

その環境が、自分の中に「英語脳」を作り出し、気付いたら夢も英語で見ているという状況になり、むしろ日本語がうまく話せなくなるまで劣化します。

 

「日本語断ち」をする人々

 

同じ時期にカナダに来ていた日本人の知人の中には、

 

俺は日本語を一切話したくない。日本語が聞こえたらパーティーを退席するから、そのつもりでいてね。

と、友人たちに宣言してから飲み会にくる人もいました。

 

彼は本当に、仲間が酔った勢いで日本語で話しかけようものなら、「悪いけど、行くわ。」といって席を立ってそのまま帰ってしまうほど、この「日本語断ち」ルールを厳格に守っていました。

 

私の場合は、そこまで厳しいルールは設けていなかったのですが、バイト先に日本人は一人もおらず、カフェのお客様もみなさんカナダ人かアメリカ人なので、日本語を話す機会がほとんどありませんでした

 

アルバイトにも慣れだしたある日、突然やってきたお客様が早口でクレームを言い始めたのですが、何をおっしゃっているのかほとんど分からずにポカンとしていると、「あなたじゃ話にならない。マネージャーを呼んで!」と言われてしまい、自分の英語力が足りないばかりにクレーム対応もできず、ただただ突っ立っていた自分が悔しくて、恥ずかしくて、その日は仕事が終わって家に帰ってから「英語が話せなかった!悔しい!悔しい!!」と何時間もワンワン泣きました。

 

そして、その日から毎日バイトが終わったら図書館へ行き、暗くなるまで英語の勉強をして、帰宅後はラジオを聴きながら聞こえたフレーズをノートに書き留めて意味を調べ、翌朝早くにまたバイトに行く・・・という生活を続けました。

 

 

周りの日本人の友人たちからは「最近付き合い悪くなったよね」「修行僧みたいな生活してるよね」と言われることもありましたが、英語ができなくて悔しい思いをしたので、もうあんな悔しい思いは二度とごめんだと、必死だったんですよね。

 

そして、大体の留学生は冬を前に帰国してしまうということもあり、12月から3月頃までは周りに本当に日本人がいなくなり意図せず「日本語断ち」の状況が生まれ寝ても覚めても英語漬けの日々となったおかげで、日本語を忘れ英語で考え話すという日々となったおかげで、英語のスキルは飛躍的に伸びました。

 

このあたりから、夜寝ている時に見る夢の内容も英語になっていましたね。帰国したらすぐに戻ってしまいましたが、とても不思議な気持ちでした。

 

英語環境にコミットする

 

当然ですが、母国語である日本語をまったく使わない生活というのは、正直しんどいです。

 

日本人同士で集まると、海外生活あるあるを共有して笑いあったり慰めあったりすることもでき、友達も家族もいない土地で一人ぼっちの心が癒されます。

 

日本語を断つということは、そんな癒しのチャンスを拒否することになるため、孤独感が強まり、不安になります。それは、日本で一人ぼっちでいるのとは比べ物になりません。

 

しかしここで自分の弱さに負けず、現地にいかに溶け込み、新たな仲間を見つけて自分の居場所を作り、英語しか通じない環境でその生活を楽しもう、なんとか生き延びてやろうと思えた人だけが、時間の長い・短いに関わらず、本当の意味で英語を体得できるのだと思います。

 

今現在、留学をしている。または、これから留学を控えている方で、もし本気で英語が話せるようになりたいという人がいたら、どれだけ自分を日本語の環境から引き離せるか、そして英語しか話せない環境に追い込めるかという事の重要性について、ぜひ考えてみて欲しいと思います。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

「日本語断ち」という、シンプルだけど実際やってみると非常にキツイ状況が、留学やワーキングホリデーなどを経て「英語ができるようになる人」と「留学したのに英語が伸びなかった人」の決定的な違いを生む件について、ご紹介させて頂きました。

 

ちなみに、ここまで記事を読んでいて気付いた方もおられると思いますが、別に海外に行かなくても「日本語断ち」はできます。職場の同僚や上司、友人をゴソッと日本人じゃない人たちにしてしまえば良いだけなので、日本にいながらでもこういった環境を作り出すことは可能です。

 

海外に行く機会はないけれど英語が話せるようになりたい!と思っている方は、ぜひ「日常生活から日本語を可能な限り排除する」という手段を取ることで、英語環境を作り出してみて下さい。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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