独学でTOEIC940点を取った私の経験談|TOEICスコア別・英会話レベル解説

英語

 

中学、高校と授業で英語を勉強してきて、テストの成績はそこそこ良かった。英語は嫌いじゃない。むしろ好きだし上手くなりたいと思うのに、まだ英語が流暢にしゃべれるようになっていない。

なぜ?いったい何がいけないの??

 

と思っている、そこのあなた!

その英語の勉強方法、本当に合っていますか?

 

この記事では、生粋の純日本人、帰国子女でもインターナショナルスクールに通ったこともない普通の日本人の私がほぼ独学で「TOEIC 940点」「貿易実務や通訳などの仕事をしてきた経験があり」「外国人から『どうしてそんなに英語ができるの?』と不思議がられるほどの英語スキル」を身につけるに至った過程や、15年以上受け続けているTOEICのスコアのレベルごとに感じた英会話レベルのエピソードを共有しています。

 

何年も英語を勉強しているのに、まだ英語がペラペラになっていなくて悩んでいる。

TOEICを何度か受けたけど、点数が上がるとどうなるのかイメージがつかない

 

そんな方の参考になれば幸いです!

 

 

英語を勉強しているのにしゃべれない理由

 

英語の勉強方法には、有名なものだけでも以下が挙げられます。

 

  • 英単語をひたすら覚える(単語帳やアプリ)
  • 英会話スクールに通う(通学またはオンライン)
  • 英検やTOEICの問題集をひたすらこなして受験
  • YouTubeやポッドキャストで観る and 聞く
  • シャドーイング
  • 英語で日記をつける
  • 海外留学やワーキングホリデー

 

結論から言えば、どのやり方も「正解」です。

 

それでは何故、英単語を覚えても、英会話スクールに通っても、いまいち「英語が話せるようになった!」と自信を持っていう事が出来ないのかというと、それは「圧倒的なインプット不足」が原因です。

 

よく

英語が話せるようになるためにはアウトプットの機会を増やすことが重要!

という話を聞きます。

 

アウトプット。つまり、実際にしゃべってみる、書いてみるという、英語を使ってみるという事ですね。

 

これは確かにその通りなのですが、一方で「ない袖は振れぬ」と言いますか、「知らない単語は口から出せない」というのもまた事実。流暢に英語を話したいのであれば、絶対的に「インプット」>「アウトプット」が前提として必要であることは再認識しておいた方が良いでしょう。

 

少ない単語でも組み合わせ次第で英会話を乗り越えることは可能ですが、それは「ギリギリコミュニケーションが取れる状態」であって「英語を流暢にしゃべれる状態」ではないと思うので、このブログを読んでいる方のニーズとは異なっていると考えています。

 

きっとこのブログを読んでいる方は「英語はそこそこしゃべれるけど、まだペラペラじゃないから困っている」んじゃないでしょうか。

 

「インプット不足」は「語彙数(ボキャブラリー)」だけでなく、「今まで聞いたことがある英語の音の数や質」の不足も影響します。いくらテキストや学校で英語を勉強したとしても、正しい発音とリズムの英語を浴びるように聞いてきた英語ネイティブや帰国子女たちが自然とインプットしてきた英語の質や量を考えると、これを日本にいながらまかなおうとするのであれば、相当な量を意識的に吸収しなくてはいけません。

 

では具体的にどの程度のインプットがあれば「英語がペラペラになる」のでしょうか?

具体的にイメージを共有するために、私の過去のTOEICスコアをベースにご紹介させて頂ければと思います。

 

TOEICスコア別 英会話レベル

 

 

英単語を覚えたり、スクールに通って講師から英語の文法や発音方法について習っているとはいえ、「流暢」と言われるレベルの英語を話す(アウトプットする)ためには、大前提、それを大幅に上回る大量の英語のインプットが必要です。

 

例えば私の場合、大学に入学して最初に受けたTOEICのスコアは620点でした。高校3年生の時に大学受験に向けて英語をかなり頑張ったおかげで、そこそこの英語力がすでについていたんですね。

 

TOEICスコアが600点台の時は「英文は結構読めるし簡単な英会話ならできるけど、流暢と言うには程遠いレベル」でした。高校や大学などで受ける英語のテストは7~8割は解けるものの、コミュニケーションとなると素人、映画やドラマは何を言ってるかほぼ聞き取れず、字幕なしでは理解できないというレベルです。

 

自己紹介の時に使える英語フレーズの例で言うと、

 

Hello. My name is Maki. I am university student. My hobby is playing tennis. I like dog. Nice to meet you!

(こんにちは。私の名前はマキです。私は大学生です。趣味はテニスをすることです。犬が好きです。よろしくお願いします!)

 

のような感じでした。

(例文のMakiは仮名です)

 

発音と語彙力は、「まぁ言っていることは分かるし意思の疎通はできるかな~」というレベルです。

でも所々違和感があり、文法があってない所もある、という感じでしたし、深い話をしたり自分の個性が伝わるような言葉選びをするというようなことはできませんでした。

 

そして、23歳の時にTOEICスコアが800点台になると、学校で出てくるテストでは9割~ほぼ満点に近い点数が取れるようになり、聞き取りについては一般的な日常会話で使う言葉については6~7割程度理解できている状態で、文法も基礎はOK、人にもよりますがちゃんと発音の勉強もしていれば「それなりに話せる」「英語が上手いね」と言われるレベルになりました。友人とも今後の人生プランや社会の動きについて自分の意見を述べることもできたり、小難しい話や深い話をできるようになりました。

 

 

参考までに、TOEIC800点台の頃の私の自己紹介は、こんな感じです。

 

Hi! Nice to meet you! I’m Maki. I study Computer Engineering at ABC university, and I’m in the 1st year. I like playing tennis and I play tennis since I was ten years old. I also like dogs. I have a dog in my house and his name is Blackie. He’s very cute. I love him so much!  Thank you!

(こんにちは、初めまして。マキと言います。ABC大学でコンピューター・エンジニアリングを学んでいて、今1年生です。テニスをするのが好きで、10歳の頃からやっています。犬も好きです。うちで犬を1匹飼っていて、名前はブラッキーと言います。すごく可愛いです。私はこの子のことが大好きです。ありがとうございました。)

文法などで特に「おや?」となることはとても少なくなり、日常生活などで必要なコミュニケーションに必要な単語力はまかなえているレベル感です。

 

自分がよく使う単語やフレーズに関してはちょっとした専門用語も言えます。一方で、「大学1年生」をfreshmanではなくfirst yearと言ってしまったり英語のリズム感がなかったりなど、聞き手としては「言いたいことは分かるけど少し気になるな」という印象です。

本人は言いたいことが言えて会話ができているので「話せている気」になるのですが、その実「聞き手の優しさに甘えている状況」だったんだということを、今となっては痛感します・・・

 

そして英語学習者の中では「大台」と言われるTOEIC900点台になると、実感として「英語がかなりできる」「英語が流暢にしゃべれる」レベルになってきたなと感じます。正直、TOEIC600点から800点に上げるのは4年程度でできたのですが、800点から900点のラインを突破するのに、なんと10年もかかりました!

 

それだけ、TOEIC900点突破は難関だったなという印象です。

 

 

英語の勉強法迷子になっていたり、モチベーションが下がっていた時期が何度かあったというのもありますが、それでも実感としてTOEIC800点と900点の間には「見えない壁」があったと感じます。895点から900点のラインを超えられない、このたった5点がどうしても取れないという時期がなんと5年間もあり、ここが一番きつかったですね。

 

TOEIC900点以上になると、英語を読んだり聞いたり話したりすることに対し「ほぼ全く抵抗がない」状態になります。日本語と英語のレベルのギャップがかなり小さくなり、日本語で話すのと同じくらい英語で話すことが普通になります。逆に何かを考えたり話している時に日本語より先に英語が出てきてしまい、「これって日本語でなんて言うんだったっけ・・・」という具合になってしまい、意識高い系の人たちが良く使う横文字(オファーとかアージェントとか、あぁ言った感じの言葉)を意図せず使ってしまう感じになりがちです。

 

ちなみにTOEICスコアで940点レベルとなった今、私が自己紹介をしようとしたら、

 

Hi, it’s nice to meet you. I’m Maki. I’m a freshman at ABC university, and am majoring in Computer Engineering. Well, I’ve been playing tennis since I was ten, and I still do it every Wednesday evening. And I like dogs, and looking for a nice new toy for my boy, his name is Blackie, is one of the most important thing I gotta do every weekend ‘cuz he’s really picky. So, if you know anything nice for dogs, please let me know. Thanks!

(ハイ、どうも初めまして。マキです。ABC大学の1年生で、コンピューター・エンジニアリングを専攻しています。えっと、そうですね、10歳の頃からテニスをやっていて、今でも毎週水曜の夕方にテニスをしています。犬が好きで、うちの犬の、ブラッキーって言うんですけど、その子のために新しく良いおもちゃを探しに行くのが毎週末やらなきゃいけない重要なことになってます。すごく選り好みする子なので。なので、もし何か良いおもちゃなどご存知でしたら、ぜひ教えてください。ありがとうございます。)

 

こんな感じになるかなと思います。

 

使える単語の数も多いですし、感嘆詞の自然な入れ方や、自分の性格や個性に合った言葉遣いができていて、言いたいことはほぼ問題なく言えます900点を超えたあたりからやっと「英語ペラペラになってきたなー」という実感がありますね。

 

 

英語が流暢になりたい方に意識してもらいたいこと

 

個人的には「流暢さ」を求める方に是非意識してほしいなと思うのが、この「自分の性格や個性に合った言葉遣い」ができるようになるという部分です。

 

日本語で話す時は言葉遣いも丁寧でおしとやかな感じなのに、英語がなぜか10代の女子みたいな話し方をする人がごくたまにいます。

逆に、普段はハイテンションパリピボーイなのに、英語で話すと途端にド真面目好青年みたいな話し方になる方も、なんだか違和感があります。

観ているドラマや使っている教材などの影響なのかなと思うのですが、本人の個性使う英語のミスマッチが起きているので、聞いていて「惜しいな」と感じてしまいます。

 

ドラマやYouTube等を使って英語を学ばれる方は、是非「この人の声質と話し方は自分の雰囲気と似ているな」と思う方の英語をコピーできるように意識してみると良いと思います。

女性なら女性の声を、男性なら男性の声を。可能なら声の高さや話すスピードなども、なるべく自分の年齢や性格、ライフスタイルに近いキャラクターの英語をまねできるようにして下さい。

 

ちなみに私はドラマ「Sex and the city」のキャリーとシャーロットが自分のキャラに近いなと思ったので、彼女たちの話し方を真似して覚えましたよ!久しぶりに見たいな~と思います。ドラマを使ってやっていた当時の勉強法については今度別の記事にしたいと思っています。

 

引用元:https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/celebrity/a35183509/sex-and-the-city-revival-hbo-max/

Sex and the cityといえば、Amazonプライムで新章が配信されていますよね…!

めっちゃ気になってます!

 

 

また、これは私の失敗談(?)なのですが、一時期イギリスの歴史もののドラマにはまっていたことがあって、その影響で話す英語がどことなくブリティッシュ・イングリッシュっぽくなっており、言い回しもちょっと昔の人っぽい感じになってしまっていたことがあって、友達のフランス人と話す時に「ちょ、どうした?なんでその話し方?(笑)」とからかわれたことがあります。

 

日本語をアニメで勉強された外国人の方で、たまに日本語がちょっと変になってる時ってありませんか?

(ナルト好きのアメリカ人が「~だってばよ」と言った時はウケました)

英語を流暢に話したいのなら、どんな英語が自分に合っているのか もぜひ意識して頂きたいと思います。

 

私は今30代中盤なので、10代や20代の女性が使う英語を使うと痛い感じになってしまいます。

 

大人のコミュニケーションで必要な語彙力を鍛えるのに良いなと思った本だと、この「英語で考える力。40のサンプル・シンキングで鍛える!」はおすすめです。私は車の中での聞き流し用にCDが欲しかったのと、電車などの移動時間にスマホ×イヤフォンで聞けるようにkindleでダウンロードできる音声データが欲しかったので、書籍とkindleの両方で買って重宝しています。

 

 

この本のおすすめの使い方としては、

① テキストに書かれた英語のストーリーを読む

② CDを聞く(車の中でかけたり、電車の移動中にイヤフォンをつけて聞く、何回も)

③ CDを1曲リピート状態で聞きながら該当のストーリーのテキストを黙読

④ テキストを音読

⑤ 音読に慣れてきたら自分の音読をレコーダーで録音して、聞く→また録音→聞くを繰り返す

これをやると、英語の記憶への定着率がすごく高まり発音も良くなるのでおすすめです。

 

この本のレベルの事がスラスラと言えるようになると「英語が流暢にしゃべれるようになってきたな~」と実感すると思います。

英語のスピードもネイティブ並みなので、実生活、特にビジネスの場や大人同士で深い話をする際に使える英語力を身に付けたいのであれば、ぜひこの本のレベルを英語学習の1つの目標にしてみて頂ければと思います。

これまで15年以上に渡り色々な英語勉強関連の本を買ってきましたが、これは正直めちゃくちゃおすすめの一冊です。

 

まとめ

 

TOEICスコア600点台から900点代に至るまでの私の英語のレベルアップの過程と、それぞれのスコアでどの程度の英語が話せるようになるのか、また、英語が話せるようになるために意識して頂きたい「自分に合った英語を見つけて真似し自分のモノにしていくこと」について、この記事ではご紹介させて頂きました。

 

英語学習をされている方の今後のレベルアップの参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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